〜式年大祭について〜
本社の式年大祭は、白山開山の泰澄大師が、当地が霊地であると観じて七堂伽藍を建立し、行基菩薩の刻まれた阿弥陀像を拝まれると、毎朝、曼陀羅華が降るという奇瑞があったので、この阿弥陀像を穢してはならないと本尊の扉を閉めてこれより33年毎に開扉される定めとされたことに始まる。
最初の御開扉は神亀三年(726年)で、本年、第40回の御開帳を迎えるが、今回御開帳されるのは、源範頼の持仏と伝えられる阿弥陀像である。
源範頼は、源頼朝に追われて日吉御前とともに当地に落ちのび、この神社に源氏の氏神である八幡大神を祀り、「八架神」を「正八幡宮」と改めて終生崇敬した。源範頼の死後、日吉姫は追善のため出家して浄円禅尼となり、亡君の遺言によって持仏の阿弥陀如来の檀像を、機織伝来の由緒に因み真奈蛮(お香)を入れた苧桶に納めて本宮に安置した。その後は、古い御神体(本尊)に代りこの尊像が開扉されている。 |