衝立(90cm×110cm)

モダン刺し子

山並  (1m.四方の作品三枚を並べ、一つの作品に仕上げていますが、一枚でも使用できるデザインです。)

さっくり (160cm×150cm)

「さっくり」とは、福井県に古くから伝わる「働き着」です。現在では作る人も着る人も無く、資料館などで昔の物を見ること以外、目に触れることはほとんどありません。それでも私が今なお「さっくり」を制作し続けているのは、刺し子が大きく存在を示し、作り手の気持ちと技術をダイナミックに活かしてくれるのは「さっくり」だと思っているからです。「さっくり」は、私自身、原点に戻るとき、新たな作品を考え、指導、制作する上でのエネルギーであり、私流ロマンをも大きくかきたててくれます。
「さっくり」は、布を何枚も重ね合わせて刺し子をするため、大変な根気と体力のいる作業です。「北前船の刺し子」写真集では、国民文化祭・作品展のために制作した「さっくり」63枚を紹介しています。

講座では、日本に古くから伝わる伝統図案を大切に継承するため、テキストに添って図案の描き方を学び、同時に整った美しい刺し子の練習もお稽古していきます。
講座へは、福井県内から大勢の方が通って来られ、責任も大きいものがありますが、年毎にテーマを定め、会話も楽しみながら講座を進めています。

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五島 万里代 (モダン刺し子 麻の葉会主宰)

一本の針・一筋の糸から生まれる手技の美

刺し子は、日本独特の衣生活の周辺にあった伝統技術です。昔は、女性の身の回りには必ず針がありました。
「一本の針、一筋の糸」が家庭の衣生活を支えていました。同時に物を愛しみ、大切にする心も「針と糸」から養われていきました。
刺し子の精神や用途は、時代の推移と共に失われようとしていますが、その技術は福井の地で「モダンアート・刺し子」として、伝承しています。
講座では、インテリアからファッションまで、私独自のデザインで指導、制作をし、作品展を通して発表しています。


タピストリー(180cm×40cm)